太陽の市場「カラヨル」
砂漠の中心に位置するオアシス。オアシスのほとりには、その名も司るものも忘れられ、風化しかけた祭壇が在る。祭壇は、誰が焚べるでもないのに、夏の始まりとともに天高く火を吹き始める。祭壇が火を吹くと、灯りに集うように行商人達や動物達が集い始める。砂漠の集いは、いつの頃からか、年に一度の祭りと成って、太陽の市場「カラヨル」と呼ばれるようになった。 厳しい自然と、慈愛の自然。人の営みと、遺跡の神秘。 異なるもの同士が交差する、乾きと潤いの祭り。
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